■ピッチングフォーム徹底分析
第12回 餅原 稜太 2011.2.7
岡崎北部クラブ−岡崎商−東海学園大
紹介:餅原は小学時代、三河スターズで5年生の時に1年間指導したが、その当時は1塁手で4番、身長が高いがひょろっとしていて軟弱なイメージでとても投手を出来る状態ではなかった。中学でも2年生の秋頃までは野手だったが、中学のチーム事情で投手になった。その後、中学の先生の勧めでサイドスローに転向。その転向が本人には合っていた。岡崎北部クラブでは主に足の上げ方とサイドスローなので捻りを生かしたフォーム、最後のフィニッシュの力強さを出すように指導したが少しづつ良くなり、春に岡崎市の中学総体で優勝。秋のKボール大会で岡崎・幸田選抜で県大会に優勝し全国大会に出場した。その後の岡崎北部クラブ最後の大会のゼット旗で3位入賞の立役者となった。スピードはまだそれほどあるわけではないが、体の柔らかさがあり高校に行っても貴重なサイドスローとして出番は多くなるだろう。これからの活躍に期待したい。
フォームチェック:★★★★
上の写真は昨年秋のゼット旗の試合でのピッチングフォームである。
1枚目の写真は、足を上げた時の形だが、もう少し軸足に隠れるぐらい膝を入れると良い。
2枚目の写真は、軸足に体重を十分乗せておりしっかり溜まって、いわゆる体を閉じたいい形が形成されている。
3枚目の写真は、ステップするまでだが上半身は開きを抑えようといい形が出来ているのに対し、やや下半身が開き気味になっている。1枚目の写真から膝を内側に入れ、内転筋に力を入れた状態でステップすると開きを抑えられスピードアップに繋がる。
4枚目の写真は、ステップした後だが、頭が前に出てしまって力量感がない。頭を残してもっと胸を張ると力強さが増すだろう。
5枚目の写真は、腕を振ったところで軸足が早く離して腕を折りたたんでいるように思われる。まだ下半身に粘りがなくこれから高校で走り込んで粘りのある下半身主体のフォームにすると腕も前に伸びるだろう。
最後の写真は、フィニッシュした状態で体を起こして軸足に体重が乗って右足も高い状態にありいい形である。
全体を通して、サイドスロー1年の割には体が柔らかくスムーズな投げ方が出来ている。ただ、まだ体が出来ていないので所々で課題が出てきているが、サイドスローは年々良くなる傾向にある投手が多いので、これから体を鍛えていい投手に成長してもらいたい。
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