■ピッチングフォーム徹底分析
第5回 間宮 悠貴 2009.2.22
北部クラブ−中京大中京−中京大
すいませんが能力オーバーでビデオを一時中断しています。
紹介:少年野球の松平ニューボーイズを卒団後、北部クラブに入団し3年間指導してきた。小学校までは投手としての経験は少ないが、中学に入り頭角を現す。130キロ程度のスピードボールが武器で、北部クラブでは2年生からエースとして頑張ってきた。今後、高校での活躍が期待される。
フォームチェック:★★★★
まずビデオを見てもらいたい。全体的に力量間を感じる。特にテークバックからフィニッシュまでに力強さがある。教え始めていた頃は左足を上げてタメを作る時に右足の膝が曲がり過ぎて体重移動がスムーズにいかない癖があったが、現在は程よい軸足のタメになり体重移動がスムーズに行われるようになった。このテークバックからフィニッシュまでの形が、この年齢にしては素早く力量感があり下半身も使い頭の位置も下がらず最後までキャッチャーミットを見ているので安定感もある。ここが間宮の最大の長所だ。
しかし、長所ばかりではなく欠点もある。左足を上げる時、遠回りして上がってしまっている。これでは軸足に負担が掛かり試合の後半に下半身に疲れが出てしまう。また最後に軸足を蹴った後、股が開いてままになっているので着地が遅れてしまう。もう少し腰を切って左足に体重を載せるようにと指導してきたが、まだ完全には解消されていない。股関節が硬いので、もっとストレッチが必要とされる。
次に、腕の振りだが今まで肘や肩を痛めたことがなく柔らかいので、今後も故障しなければスピードは更に増すだろう。技術的には、テークバックが少し小さく胸の張りがあまりないので、肩のストレッチもして肩の可動域を広げ、腕がもっと遅れて出てくるとボールの伸びはもっと良くなる。それと、最後に腕をもっと前に伸ばしボールを離すと良い。まだ十分には左足に乗り切っていないので、左膝がつま先より前に出てくるようになると腕の振り幅も広がりダ低めの球も伸びが出てくる。まだ、上半身の力に頼っているので、もっと走り込んで上半身の力を抜いて投げられるようにするといいだろう。
今後、高校で活躍するには投げるだけでなく牽制、守備、打力など総合力も上げなければいけない。厳しい競争に勝つには、どれだけ頑張れるか、今まで以上の本人の努力が必要となる。是非耐え抜いて花を咲かせてもらいたい。
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