■いいピッチャーになるための5つのポイント 2006.1.21
第1回 いいピッチャーとは何か
このピッチャーはいいピッチャーだといいことはあるが、実際いいピッチャーとはどんなピッチャーだろうか。プロ野球で代表する松坂、岩隈、上原、斎藤あたりか。これらのピッチャーに共通するポイントがある。
それは狙った所に狙った通りのボールが投げられることである。
当然プロの一流投手だから当然なのであるが、投球フォームにそれは表れている。
先日、社会人野球日本選手権の決勝戦の大阪ガス対JFE西日本をテレビで観戦した。息詰まる投手戦で結果的にはJFE西日本が延長十五回に決勝ホームランで初優勝した。2年連続で決勝戦で敗れた大阪ガスであったが、昨年の決勝戦同様マウンドに立ったのは坂本健二投手。2回戦のJR四国戦でも九回を投げ抜き、四死球はゼロ。この日も安定したピッチングを披露した。球速は130キロ台だが狙った所にズバズバ決まる。スピードガン以上に速く見える速球で三振の山。解説者もある点を力説していた。私も同感で、これぞ私が現役時代追い求めていたピッチィングだと思った。
この点は次回でゆっくり解説するとして、なぜ?そんなピッチィングができるのであろうか。どうすればそんなピッチィングが出来るのか。最初に述べた4人の先発投手にも共通する「ピッチィング」のコツについて考えてみた。
「狙った所に狙った通りのボールが投げられる」これは投球術ほどの技量がいるわけでもない。あるポイントを自分のものにすれば近づいていけるはずだ。以前のピッチィングアドバイザーでも述べてきたようにピッチャーをやっている選手は野手に比べてスピードやコントロールも少しはいいはずだ。その条件があってポイントさえ実践すればいいピッチャーになれるはずだ。そのことを信じてほしい。
前置きが長くなったが、「狙った所に狙った通りのボールが投げられる」為には、機械のように正確に投げられればいいのだ。実際機械のように正確に投げるのは難しいがそれに近づくポイントとして以下の5つのポイントを挙げよう。
1.リズムを一定に保つこと
2.ボールを離すポイントを一定にすること
3.目をキャッチャーミットから絶対に離さないこと
4.体のバランスを乱さないこと
5.「狙ったところに投げる」強い意志を持つこと
他にもまだあるがこの5つのポイントを自分のものにすればいいピッチャーと言われるようになるであろう。
次回からはこの5つのポイントについて詳しく解説しよう。
続きを読む... 第2回 @リズムを一定に保つこと
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