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■観戦ノート
私が見た主な高校生以上の投手を紹介します。
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197 藤村 哲之 愛工大名電3年生(豊田シニア)
高校野球選手権大会準々決勝 愛産大三河対愛工大名電 2016.7.27 岡崎球場
左オーバーハンド投手。体がガッチリとした投手です。中学時代から少し投げ方が変わって一旦、体を沈めタメを作ってから、ゆうたりとしたモーションで自分の間合いで投げます。ゆったりとして球持ちがいいので打者はタイミングが取りづらい点があります。
ストレートは135キロ程度ですが、打者の膝元に上手くコントロール出来ます。加えてスライダー系の球とチャンジアップのコンビネーションが良く打者を翻弄します。決勝では低目の球の判定にやや苦しみましたが、それまでは自分のピッチングが出来たでしょう。
ただ、しばしば走られることもありクイックや牽制など細かいところを練習してほしいと思います。横浜商科大入学
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196 寺澤 遼太 愛産大三河3年生(知多東浦シニア)
高校野球選手権大会準々決勝 愛産大三河対愛工大名電 2016.7.27 岡崎球場
右オーバーハンド投手。名古屋国際で活躍した寺澤秀也投手(愛知学泉大)の弟です。昨年からエースとして今春の春季大会で準優勝したエースです。
体が大きくガッチリとして、気迫を出し投げっぷりのいい投手です。ストレートは平均130キロ中盤でカーブ系の変化球が7割でもっとストレート中心で押してもらいたいと思います。
寺澤投手を見るのは3回目となりますが、投げる時にグラブを下げる点と軸足がプレートから早く離れる点を修正すると、もっとスピードは上がるでしょう。少し立気味ですね。この日は、愛工大名電に2点は失いましたが完投でいいピッチングだったと思います。愛産大入学
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195 浅野 享太 大府3年生(治郎丸中)
高校野球選手権大会準々決勝 大府対西尾東 2016.7.27 岡崎球場
右スリークォーター投手。昨年からのエースで早くからプロ注目の投手として期待されている投手です。昨秋に見た時にはサイドハンドに近く横のブレを感じましたが、腕が上がってきました。
スピードは140キロのストレートがコンスタントに出ます。ただ、この日は足がつったようで後半打たれ負けましたが、身長も高くやや細身の投手体型で将来性を感じます。
現時点で即プロはないと思いますが、大府の投手は大学でも活躍しているので、大学で更に上積みしてプロを目指してほしいと思います。中京大入学
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194 成田 達也 享栄3年生(尾張東シニア)
高校野球選手権大会4回戦 享栄対岡崎西 2016.7.23 小牧球場
右サイドハンド投手。春季大会で優勝した享栄のエースです。サイドハンドからキレのいいストレートと変化球がコントロール良く両コーナーに決まります。
足をしっかりと上げてから体を丸めグラブをしっかりと出し下半身を使って投げ込みますが。この間上半身のブレがなく上体と下半身の捻転差があり体の柔らかさを感じ安定した素晴らしいフォームが完成されています。
ゆったりと最後のフィニッシュまで安定しているので球持ちが良く打者のタイミングを外せます。サイドなのでストレートは130キロ台ですが、大学で更に成長するのではないでしょうか。期待しています。名城大入学
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193 三田村 圭斗 愛知啓成3年生(SASUKE名古屋)
高校野球春季大会準決勝 愛知啓成対愛産大三河 2016.5.3 岡崎市民球場
右オーバーハンド投手。手足の長い183センチの長身右腕です。スピードはMAX130キロ中盤ぐらいでしょうか。
体の開きを抑えるように腕を右打者方向に向けて投げますが、全体的にオーソドックスで上半身の柔らかさを感じる将来性豊かな投手です。
フォームはややインステップして投げアウトコースにはクロス気味となり、スライダーも少し早く曲がってしまう感があります。まっすぐステップ出来るといいでしょう。
まだ完成度はこれからだとは思いますが、下半身がしっかり出来上がればスピードはもっと上がるでしょう。
このタイプの投手は大学で伸びる投手と感じました。名城大入学
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192 白崎 勇気 JR東日本5年目(駒大岩見沢−駒大)
社会人野球京都大会3日目 トヨタ自動車対JR東日本 2016.4.30 皇子山球場
右オーバーハンド投手。MAX148キロのスピードボールが魅力の投手です。
小さいテークバックからリズムをとって思い切って投げ込みます。
やや角度がなくストレートは打ちやすくなる分、変化球はフォークを中心に落ちる球を多く投げます。コントロールはまずまず精度よく投げます。
社会人2年目で肩を痛めプロ入りには厳しくなりましたが、5年目となってチームとしては中堅にあたりで2名プロ入りした後の抑え候補でしょうか。
引退
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191 大澤 信明 JR東日本2年目(彦根東−立教大)
社会人野球京都大会3日目 トヨタ自動車対JR東日本 2016.4.30 皇子山球場
左サイドハンド投手。高校時代に甲子園に21世紀枠で出場した投手です。
大学時代には未勝利ながら184センチでMAX146キロの魅力に名門チームが目をつけたのではないでしょうか。
社会人になって片山投手のようにサイドハンドに変えたように思います。
今は後半にリリーフでの登板が多く、この日もワンポイントで出てきましたが四球を出し降板。
今後、片山投手のように活躍出来るのでしょうか注目です。
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190 板東 湧梧 JR東日本3年目(鳴門)
社会人野球京都大会3日目 トヨタ自動車対JR東日本 2016.4.30 皇子山球場
右オーバーハンド投手。高校時代に甲子園でベスト8まで進出した投手です。
特出すべきは甲子園ではスリークォーターだったフォームが見事に真上から投げ下ろす魅力ある投手に変わってきました。プロ入りした関谷投手のフォームにそっくりです。
ただテークバックで少し肘を曲げすぎるのがもったいない気がします。
体はやや細身ですがスピードは140キロ中盤まで出るようになったように思えます。変化球は大きなカーブと落ちる球も投げますが全体的にストレートも高く入ります。
フォーム修正途上といったところでしょうか。まだ、高卒3年目ですがスポニチ大会では大阪ガスに完投勝利、今後プロ入り出来るのか注目です。
2018年ソフトバンク4位指名入団
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189 片山 純一 JR東日本11年目(瀬戸内−亜細亜大)
社会人野球京都大会3日目 トヨタ自動車対JR東日本 2016.4.30 皇子山球場
左サイドハンド投手。今まで何度も見た投手ですが改めてコメントします。今年、34歳となる投手で
2012年〜2014年にかけて久慈賞獲得を日本代表投手としてもアジア大会のMVPを獲得するなどアジアの片山と称されるほど有名な投手です。
全盛期に比べるとスピードはさすがに落ちた感はありますが、キレで勝負しサイドハンドからスライダーを中心に変化球を多彩に操ります。
片山投手はJR西日本の脱線事故で社会人2年目から移籍し30歳にして初の日本代表に選考された遅咲きの投手。
チームとしても心の支えでもある投手で1年でも長く活躍してほしいと思います。
引退
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188 北田 純 JFE西日本2年目(倉吉東−明治大)
社会人野球岡山大会2日目 トヨタ自動車対JFE西日本 2016.4.16 マスカットスタジアム
右オーバーハンド投手。お尻の落とし込みやグラブの高さが理想的な投げ方をする投手です。大学時代は登板機会が少ないものの社会人になって成長した投手です。
スピードはストレートが140キロ前半でしたが球に力がありそうです。変化球はスライダーが中心で、ストレートとスライダーのコンビネーションで投げます。この日は2回に先制され3回には味方のエラーが重なり5失点されました。ストレートが少し高めに入ったところを打たれる場面もありました。
しかし、2日前はJR四国に10回完投勝ちし監督も今年期待する若手投手です。
球通ベースボールクラブ移籍
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187 藤川 将 JR四国4年目(大手前高松)
社会人野球岡山大会2日目 トヨタ自動車対JR四国 2016.4.15 マスカットスタジアム
右オーバーハンド投手。高校2年生から投手に転向し高校3年生で147キロをマークしJR四国のエースとして期待される注目の投手です。
ステップするまで肩を開かず最後に一気に捻って投げる投手です。ビデオで見る限り以前と比べフォームはスムーズになってきています。ただ投げた後に軸足が前に出てこないのでもったいない気がします。
この日は3回で5失点しましたが140キロ台のストレートもあり下半身がしっかりして球には力があって、まだまだ伸びる要素がある投手です。
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