■観戦ノート

私が見た主な高校生以上の投手を紹介します。
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２１４　岡野 祐一郎　東芝１年目（聖光学院−青学大） 日本選手権準々決勝 トヨタ自動車対東芝 2017.11.10 京セラドーム大阪 右オーバーハンド投手。高校時代にセンバツ高校野球で甲子園に出場。予選で防御率０．８４で出場する投手の中でトップ。コントロールが良く駆け引きや守備、牽制は抜群だった投手です。 ただ高校時代はかなり横から投げていてスピードは１４０キロ程度でしたが、今はオーバーハンドにフォームを変え肘が高く上がり１４７キロまでスピードアップ。来年のドラフト注目投手になりました。 この日は３回途中で大量点を奪われ負け投手となりましたが、１回戦では完封し来年更に飛躍すればドラフトで指名されるでしょう。注目しています。

２１３　宝利 亮　日本製紙石巻３年目（近大福山−近大） 日本選手権１回戦 トヨタ自動車対日本製紙石巻 2017.11.6 京セラドーム大阪 右オーバーハンド投手。１８６センチＭＡＸ１５０キロの本格派投手です。今年の日本選手権対象大会の北海道大会兼東北大会で初優勝しＭＶＰを受賞した旬の投手です。 ゆったりとしたフォームで癖のない投げ方をします。スピードも常時１４０キロを超える投手でスピードは十分です。変化球は甘い球もありますが何度かキレのあるスライダーを投げていました。 今年のドラフト指名もあったかと思いましたが指名漏れ。この日は４回２失点でしたが３度走られるなどクイックと牽制が課題の投手と思われます。

２１２　栗林 良吏　名城大３年生（藤華クラブ−愛知黎明） ２位決定戦 名城大対中部大 2017.10.21 豊田球場 右オーバーハンド投手。ＭＡＸ１５３キロの愛知大学野球リーグを象徴する投手です。高校時代はそれほど有名ではありませんでしたが、名城大進学後は１年春からリーグ戦に出場。いきなりエース級で注目され５勝。 以降５シーズンで２３勝を挙げ、ベストナインと敢闘賞を２度ずつ受賞、春には中京大戦でノーヒットノーランの快投もあり大学日本代表にも選出された投手です。この秋も５勝しこの日も完封と実績も十分です。オーソドックスなフォームから肘の高さが高く手首の使い方が上手く柔らかいものがあります。 変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップがありますが、この日はスライダーが効果的に決まっていました。私も何度か見ていますが久々に愛知大学野球で来年上位候補にもなりそうな逸材です。 トヨタ自動車入社

２１１　平岡 敬人　中部学院大４年生（育英） 練習試合 中部学院大対四日市大 2017.8.28 霞ヶ浦球場 右オーバーハンド投手。今年の大学４年生で東海地区最速の１５２キロを誇るドラフト注目投手です。２年生の時に１５２キロをマークするも３年生の時に肩を痛め、今年ようやく投げられるようになりました。この日もリーグ戦に向け調整登板でした。フォームはオーソドックスでバランスのいい投げ方をしています。 この日は中盤まで１４０キロ程度でしたが、６回からは常時１４２キロ程度、最速は１４５キロでした。身長１８５センチと長身で柔らかさがあり、肩さえ大丈夫であれば、今年か某社会人を経てかプロに行く可能性がある素材です。 ２０１７年ドラフト広島６位指名

２１０　近藤 弘樹　岡山商科大４年生（安佐北） オープン戦 トヨタ自動車対中国六大学選抜 2017.6.17 トヨタスポーツセンター 右オーバーハンド投手。メジャーも注目する今年のドラフト隠し玉として無名だった投手でしたが全国大学選手権に出場し、日米１４球団８０人超のスカウト陣が集結した初戦で８安打８奪三振２失点で完投、全国デビューを果たしたドラフト上位候補の注目の投手です。 フォームは一旦左肩を上げ軸足にしっかりと体重を乗せ投げ込みます。ＭＡＸは１５２キロでこの日も２回を投げ１５０キロ以上をマーク、最後はサヨナラ押し出しとなりましたが際どい球で１５１キロ。変化球もフォーク、ツーシームと多彩ですが、特にスライダーがかなり大きく曲がっていました。 ２０１７年ドラフト楽天１位指名

２０９　波多野 陽介　ヤマハ１年目（日本文理−東北福祉大） 都市対抗予選 ヤマハ対ホンダ鈴鹿 2017.5.20 岡崎市民球場 右オーバーハンド投手。お尻の落とし込みが十分でダイナミックで楽天の則本投手によく似たフォームで投げます。スピードはＭＡＸ１５２キロのプロ注目投手です。大学４年で肘を壊し、プロ志望届を出さずに高校の先輩の伊藤直輝投手に憧れてヤマハに入社した投手です。 肘は良くなったでしょう。スピードも１４０キロ中盤まで出るようになりました。変化球も微妙に少し変化するスライダー系の球のキレがいいです。この日はリリーフでいきなりタイムリーを打たれましたが投げっぷりも良く来年はプロ注目投手になれるのではないでしょうか。

２０８　近藤 卓也　ヤマハ１年目（秋田商−青山学院大） 都市対抗予選 ヤマハ対ホンダ鈴鹿 2017.5.20 岡崎市民球場 右オーバーハンド投手。１８７センチ長身で体に恵まれた投手で上から投げ下ろします。スピードはＭＡＸ１４３キロで少し物足りない感じがします。また、クイックが遅く、この日は初回に盗塁を２度決められるなど課題です。 初回、先頭打者を歩かせましたがコントロールはまずまずです。特にアウトコースへのストレートは制球よく投げられます。変化球はカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップなど投げます。特にチャンジアップを多投します。ストレート、変化球ともに少しキレてくると楽しみな投手となるでしょう。

２０７　後藤 黛　愛院大３年生（横須賀） 愛知大学野球春季リーグ戦 中京大対愛院大 2017.5.1 パロマ瑞穂球場 右オーバーハンド投手。オーソドックスなフォームでＭＡＸは１４２キロでそれほど速さは感じませんが、アウトコース低目に上手くストレート、スライダーを投げキャッチャーミットの構えた所にキッチリ投げられることができる愛院大のエースです。 ただ、この試合は２ストライクと追い込んでからファールで粘られ最後に四球を出すことが何度かありました。前傾姿勢からグラブで体の開きを抑えヒップファーストでステップするまでの形が良く投げ終わった後に右足が前に出るのでステップする足も踵から入っているのが分かるので下半身を使ったフォームです。

２０６　安田 怜央　豊川３年生 高校野球春季大会３回戦 豊川対東邦 2017.4.24 岡崎市民球場 右オーバーハンド投手。投手らしい体型でスピードもＭＡＸ１４１キロで将来性のある投手です。足を上げた後グラブが膝あたりから下がりステップするまでが早くなってしまうので、突っ込んだ形になり球が高めに浮きやすくなります。少しゆったり感があるといいと思います。 豊川と言えば森口投手、田中空良投手に見られる力投派の印象が強くありますが、この投手はオーソドックスにバランス良く投げられるタイプなので、間を考えて投げるともっと良くなるでしょう。素材が良く大学に進むと思いますが将来期待できる投手になるのではないでしょうか。

２０５　松崎 圭吾　東邦３年生（愛知豊橋ボーイズ） 高校野球春季大会３回戦 豊川対東邦 2017.4.24 岡崎市民球場 右オーバーハンド投手。身長は１７０センチそこそこでしょうか小柄な投手です。スピードは１３０キロ中盤です。スライダーや小さく曲がる変化球を織り交ぜ打たせて取ります。変化球の精度は高くストレートと同じぐらいの割合で投げることが出来ます。 フォームは足をゆったりと上げてバランスを取りながらやや前傾姿勢を保ちながらステップします。フォームの力量感はありませんが、その分しっかりとキャッチャーミットを見て考えて投げられています。先発で投げることが多いと思いますが試合を作れるかが東邦の結果にも繋がるキーポイントの投手です。 神奈川大入学

２０４　原 悠莉　桜丘３年生（蒲郡ベースボールクラブ） 高校野球春季大会３回戦 豊田西対桜丘 2017.4.24 岡崎市民球場 右スリークォーター投手。昨年秋に東海大会に出場した桜丘の絶対的なエースです。ＭＡＸは１４２キロで愛知ではスピードでもトップクラスです。フォームは独特で足を上げる前に軸足でリズムを取ります。その後、少し前傾姿勢でヒップファーストでタメを作りスリークォーターから一気に投げ込みます。 少しテークバックで腕が内側に入り過ぎているので左右のバラつきはあります。また、軸足が早く離れて踏み出した足も膝が突っ張ります。ただ、これで１４２キロのストレートを投げるので魅力です。この日は最終回にピンチがありましたが見事完封勝利でした。 中部大入学

２０３　高橋 佑輔　豊田西３年生（ＳＡＳＵＫＥ名古屋） 高校野球春季大会３回戦 豊田西対桜丘 2017.4.24 岡崎市民球場 右オーバーハンド投手。ガッチリとした体型から１３０キロ中盤のストレートを投げます。フォームは足がしっかりと高く上がりますが、その後に少し力が入るのか右肩が少し高く上がり過ぎているように思いますが全体的にはオーソドックスな投げ方をします。 変化球はチェンジアップも投げます。豊田西は昨年からのエースの川上投手もいて、春は抑えの登板となっています。この日は登板後にダメ押しのタイムリーを打たれましたが、これから夏に向けて１ランプアップしてもらいたいと思います。

２０２　佐藤 雄偉知　ホンダ鈴鹿３年目（東海大相模） オープン戦 トヨタ自動車対ホンダ鈴鹿 2017.4.18 トヨタスポーツセンター 右オーバーハンド投手。１９２センチで肩幅が広くガッチリとしています。高校時代に青島凌也投手、一つ下の吉田凌投手、小笠原慎之介投手と共に注目され中日の育成枠で指名された投手です。入団を拒否してホンダ鈴鹿に進みプロ解禁の３年目となります。 スピードのＭＡＸは１４８キロでストレートの威力はあり変化球も多彩です。ただ、この日は少し球が引っ掛かる感じで高い球が多かったように思います。変化球はフォークを投げていましたが、決め球というほどでもありませんでした。今年は指名があるでしょうか。

２０１　平尾 奎太　ホンダ鈴鹿１年目（大阪桐蔭−同志社大） オープン戦 トヨタ自動車対ホンダ鈴鹿 2017.4.18 トヨタスポーツセンター 左オーバーハンド投手。１８８センチの大型左腕、角度のあるＭＡＸ１４５キロのストレートとチェンジアップを投げます。 大阪桐蔭時代は２年春からベンチ入りするも藤浪晋太郎投手の控えを務め､３年春夏の甲子園連覇を経験したものの甲子園での登板はありませんでした。 しかし、昨年の大学４年秋にベストナイン受賞。腎臓の病を克服して通算８勝を挙げた投手です。この日のスピードは１４０キロ程度だったでしょうか。右打者にインコースをもっと厳しく攻めて変化球ももう少し切れるといいと思いました。この日は４回投げてタイムリーを２本程度打たれました。

２００　清水 壱平　愛産大三河３年生 高校野球春季大会２回戦 享栄対愛産大三河 2017.4.17 蒲郡球場 右オーバーハンド投手。長身、細身の投手です。足を一旦３塁方向に出し勢いをつけて投げます。少しグラブは低目に出します。この日、立ち上がりはスピードも感じられませんでしたが中盤からは本来の投球だったでしょう。スピードは１３０キロ中盤あたりでしょうか。初速はあまり感じないものの打者の手元で球が伸び球の回転がいいように思います。 また、細身ながらスタミナもありそうで体のキレもいい投手です。この投手は体重が増えれば更に良くなるでしょう。夏も頑張れば上位進出の可能性もあるでしょう。 東海学園大入学

１９９　早矢仕 飛希　享栄３年生（稲沢シニア） 高校野球春季大会２回戦 享栄対愛産大三河 2017.4.17 蒲郡球場 右オーバーハンド投手。体が大きくガッチリとした体型から重いストレートを投げます。スピードは１３０キロ後半ぐらいでしょうか。しかし、少し球が高く浮いた所を痛打されました。立ち上がりが課題でしょうか。変化球はスライダー系と落ちる球を投げますが、やや鋭さに欠けるような気がします。 享栄は大学に行ってからも活躍するイメージですがこの投手も大学で１４０キロ以上は出せそうな投手です。少し時間は掛かりそうですが大柄なので少し体のキレが出てくれば将来楽しみな投手になりそうです。 中部大入学

１９８　山城 大智　亜大３年生（沖縄尚学） オープン戦 亜大対ＪＲ東海 2017.3.4 トヨタスポーツセンター 右オーバーハンド投手。高校時代に甲子園で春夏ベスト８に進出した投手です。足を高く上げることから琉球のライアンと呼ばれていました。 高校時代に比べ下半身が更にガッチリした印象です。２年生の時からリリーフで登板、今年は抑えで期待されています。 現在、スピードは１４７キロで変化球もスライダー、カット、チェンジアップなど多彩です。この日は、連戦中だったので調子自体はベストではありませんでしたが、来年は４年生になりはドラフト候補になってくるでしょう。注目しています。 トヨタ自動車入社